ホテルキーフォレスト北杜にて、ワセニ・ウォルケ・コスロフ、畦地拓治の作品を展示中

2023年4月5日より、ホテルキーフォレスト北杜ではワセニ・ウォルケ・コスロフと畦地拓治、2名のアーティストの作品を展示しています。
ホテルキーフォレスト北杜は2015年に北川原温の設計により、小淵沢アート&ウエルネスの森の中に誕生しました。
わずか6室のみのブティックホテルである当ホテルは、斬新で前衛的な建築と、自然素材の温もりを備えた、現代性と伝統という二面性の見事な融合という要素から成り立っており、
宿泊するお客様に常に新しい発見をもたらしています。
2023年は、ホテルキーフォレスト北杜がもつ二面性の融合という魅力を「都市と自然のエネルギーの躍動」というテーマのもと、
中村キース・ヘリング美術館館長中村和男のコレクションより2名の作家の作品によって引き出します。
ワセニ・ウォルケ・コスロフはサンフランシスコを拠点に世界各国で活躍するアーティストで、現在住んでいるアメリカなどの都市と、
作家の出身であるエチオピアを感じさせる独自な色彩が融合し独自の都市の世界観を形成しています。
エチオピアの主要な言語であるアムハラ語のアルファベットをモチーフとした記号的な表現と散りばめらた都市のモチーフはホテルの前衛的な建築と響き合い、
小淵沢から遠く離れた都市空間の多様で凝縮されたエネルギーを感じさせることでしょう。
畦地拓治は1970年から1980年代日本を代表する彫刻家の一人で、
中村和男コレクションに収蔵されている作品は、木や金属の表面に版画技法によって波や自然の風景の写真を刷ったのち、
その写真ごと素材を掘り上げた「CARVING」(=刻む)のシリーズです。
削るという行為をリズミカルに繰り返すことにより、素材の物質そのものと彫り上げるエネルギーを感じさせる作品は、縄文文化を育んだ小淵沢の自然と呼応するでしょう。
ホテル1Fロビーでは、ワセニ・ウォルケ・コスロフのニューヨークのモチーフが散りばめられた「My America」と畦地拓治の彫刻の大作「CARVING-WORK(Wood in the Wave,Wave in the Wood)」が来館者をお迎えします。
ホテルの空間の中で際立つ2名のアーティストの作品を、この機会にぜひご覧ください。
展示期間: 2023.04.05〜
協力: シミックホールディングス株式会社